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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。

 
スポットライト
  環境・福祉・まちづくり…
  県内外でキラキラ元気に活動されている方々に
  スポットライトをあて、その活動を紹介します。

 
自然も増えて経営的にも成り立つ
 そんな山の暮らしは 「ギンナンを植えること」

                  --------森林経営研究会

 

環境保護の啓発だけにとどまらず、
山の暮らしも成り立つ活動は できないだろうか

湖東町の村田三郎さんを中心に「森林経営研究会」が発足し、最初のアイデアが「ギンナン」でした。銀杏は手入れが少なく、農産物としてお米より利益があがる、秋の黄葉が美しく、大気浄化にも役立つなど、すぐれた点がたくさんあります。問題は、収穫まで10年近くかかることと、ギンナンの消費量が不明な点。それでもこの8年間に会員や知人の土地や畑、遊休地など15ヘクタールに3000本の銀杏を植樹してきました。会で植える銀杏は「藤九郎」という実が大粒で収穫期の長い品種。実生から育てた苗を継ぎ木し、高さは梨の木ほどなので採果しやすいとのこと。

植樹は楽しくやろう
会員数は現在75名、楽しくやろうという会なので、植樹に行くときはたいてい「芋煮会」とセットになります。また雑草除けに播くソバの収穫やソバ打ち大会も大好評です。 村田さんの土地には銀杏が200本。来年から出荷が始まり500キロの予定、さ来年には?トンと見込んでいます。もくろみ通り、数十年後には「ギンナン御殿」が建つでしょうか。

 

▲銀杏の植樹

ギンナンの実に 夢を託して…
「将来の食料不足に備える」「中山間地にも人が住めるようになり、人口の流動化が始まる」。ロマンにあふれた「森林経営研究会」はギンナンの実に夢を託し、自然を増やしながら経営も成り立たせる山の暮らしを考え続けています。

(編集ボランティア 大山純子

 



▲芋煮会風景


 

雑木山から生活文化を問い直す

--------------------杣の会(そまのかい)

生活文化の源流は雑木林に
「雑多なものがたくさんある方が、おもしろいでしょう。それぞれの良さが、たくさんある。生活も人間社会も同じ」「ほとら山、タキモンヤマ、牛もん、焼き畑など、山の暮らしと結びついた言葉が、たくさんあるんです」「栃は森の守り神。山の安全を願って、12月の山じまいの時には、しめ縄をかけ、啓蟹には一番に挨拶に行く、決まった木があるんです」山案内をしながら、とつとつと語られる今北さんの言葉から、山への深い愛情が伝わってきます。
朽木村。琵琶湖に注ぐ安曇川の支流の一つ針畑川の最源流域、最奥の支谷、通称シチグレ谷の雑木山約25ヘクタールが、『杣の会』の共有山。山の頂上からは、日本海側の若狭湾が遠望できるそうです。 「雑木山を共有化する運動を通して、私たちのくらしを問い直したい」そんな想いでスタートした杣の会の会員は、現在約100名。遠くは山形にまで至ります。 「プロジェクト・シチグレ100」と称して、多彩な活動を展開。街や地元のシチグレ谷をフィールドにして、栃や胡桃(くるみ)の植林、キノコの原木栽培などの生産活動・草木染めや炭焼き、雪中体験などを盛り込んだ親子教室・キノコ狩り・フイルム上映会等楽しいイベントなどなど。
一方で、自然環境調査や植物民俗調査を地道に続ける中で、水生昆虫ミネトワダカワゲラの生息が発見されるという成果もあげています。

自然に生かされたくらしを
目指して
「これからもミニ水力発電を作ったり、ポンプでおいしい水を汲み上げたり、まいたけ菌を発生させて山に戻したりして活動と仕事の質を深めていきたい」と自然に生かされたくらしへの夢は広がります。 「若い木は、まいたけ菌を寄せ付けない。永いこと生きてくれた樹に何年もかけて菌を広げ、キノコが生える。その木が腐って土になる。これは、神の仕業としかいいようがありません」うりはだかえでの内皮で編まれ、使いこなされた鉈(なた)入れと同じように、自然への愛しさあふれる言葉が森にこだましました。

(編集ボランティア 石田和子)


▲ 今北さん


 
 
 
 
 
イヌワシは、自然界の教師
 絶滅の危機は 我々人間への メッセージなんです
 

                    --------日本イヌワシ研究会


イヌワシに魅せられて
羽を広げると2mにもなるという猛禽類のイヌワシ。最近「絶滅」を危惧される鳥として注目されていますが、その生態は近年まで知られていませんでした。野洲町に住む獣医師の山崎亨さんは、25年以上前にイヌワシの営巣地が鳥取県の氷ノ山で発見された頃から、そのイヌワシに魅せられた一人です。1980年、同様に全国でイヌワシを研究していた人々が集まって合同調査を行ったことがきっかけで、研究と保護のためには全国的な協力体制と情報交換が必要と、翌年「イヌワシ研究会」が発足しました。

絶滅の危機が迫る!
イヌワシは広葉樹林など自然の豊かなところでノウサギやヤマドリ、ヘビを主食とし、現在日本に約160つがいが生息。食物連鎖の頂点にあるために、開発による森林伐採や、針葉樹の植林、農薬や産廃などによる環境汚染、エサとなる中小動物の減少によって絶滅の危機に追いつめられています。「1986年から急激に繁殖成功率が低下して来たんですよ。20%を切った今はもう絶滅がさけられない状態です」。イヌワシが好きで研究を始めた山崎さんですが、生態の解明とともにイヌワシの危機状態、地球環境の悪化をも知らされました。

イヌワシの姿を見続けることは 私たち人間の義務
卵を生まなくなった原因は環境ホルモンの影響が考えられます。政府の保護増殖事業も始まったのですが、これはイヌワシだけの問題ではないですよ。彼らが地球の健全度を示してるんです。人間へのメッセージです。絶滅種を保護増殖することだけに目が行きがちですが、我々人間の問題として、彼らが住めるような環境を残すことが大切なんです」と山崎さん。 週末はほとんど山へ出かけると言う研究会のメンバーは、現在160名。イヌワシの生息状況のモニタリングや情報提供だけでなく、海外の保護、研究機関との情報交換など国際的なレベルでの活動も行っています。 60平方キロメートルのなわばりを持つというイヌワシ。天狗伝説の主として、その勇壮豪胆で美しい姿を私たち人間は見続けることができるのでしょうか。豊かな自然を守って行くことができるのでしょうか。山崎さんら研究会のメンバーの願いは私たち人間の義務でもあるのです。

(編集ボランティア 松井由美子)


▲事務局長の山崎さん

 


 
 
 



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