緑いっぱいの竜王町に、兵庫県から嫁いで20年になります。夫が生まれ育った以外、何も知らなかったこの地ですが、たくさんの方々に出会い、支えられ、今や方言も身について、すっかり地域に根を張った人間となりました。 そんな中で、私が本格的にボランティア活動を始めたのは8年前です。そもそも、ボランティアは、古来から集団に属し暮らしてきた人間にとってあたり前の行為であり、伝えられてきた営みです。その原点を確かめつつ地域社会の一構成員として「私ができることは何か」といった視点をもち、仕事の合間を縫って、自分なりに活動を続けてきたつもりです。 竜王町公民館の図書ボランティア「トトロ」は、町に図書館がほしいとの思いを抱いた数名の女性たちで、自主的に結成したグループです。自治体主導型のボランティアではなかったので、何度も話し合いを重ね、行動に移してそこから学び取る以外ありませんでした。行政への要求、批判だけに終始せず、今の状況を少しでも善くしようという思いで、メンバーたちと多くの取り組みをしてきたのです。今年の三月には、ようやく念願の図書館がオープンします。うれしさで一杯です。 ボランティアを通して、良き友人を得、考え方や認識の上で、大きく自身を変革できたことは、何よりの喜びでした。また新しい可能性を見い出す糸口にもなりました。 その経験をふまえ、昨年、私の専門性を活かしたボランティアとして、不登校生のためのスペース「will」を開設しました。中学生の学習支援を主に行っていますが、居場所づくりの必要性と学ぶ権利の保障という点でいろいろと考えさせられました。人材、運営資金等、課題は山積みしています。しかし、それぞれの未来を思い描きながら、ゆっくり共に歩んでいこうと思っています。 ボランティアやNPOは、今や社会の構造変革を促す新たな力として、存在感が高まっています。市民の自発的な活動が日本を変える…そんな展望を感じています。
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