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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。

 

 

2001年、滋賀での世界湖沼会議開催に向けて、市民の活発な動きが始まっていま す。この世界的な会議に私たち市民がどのように関わっていくことができるでしょう か。今年の5月14日に発足した湖沼会議市民ネットの事務局の井出慎治さんと堤幸 一さんにおうみネット編集ボランティアの石田和子さんがインタビューしました。
世界湖沼会議について教えてください。
井手湖や沼など、水を常にたたえている所の自然や環境保全を考える国際会議です。もともと1984年に第一回会議を滋賀県が唱えて、大津市で開催しました。実は湖 に関する大きな世界会議は、ほかには国際陸水科学会くらいしかないんです。湖の問 題は、地球温暖化問題などにくらべると、その周囲に暮らしている人だけのローカル なものという認識があります。

しかし局所的なものを集めてみると、富栄養化、化学 物質による汚染など、同じような問題で悩んでいる。そうした悩みをもつ人々が集 まって情報交換し、話し合うということは、すごく意味のあることだと思います。ま た湖沼を取りまくそれぞれの地域の生態系を考えるということは、その地域の文化 的、歴史的アイデンティティを考えることになるのではないかと思います。

▲井出 慎治さん

 参加者として、理念に謳っているのは「すべての人に開かれた国際会議」というこ とです。ただ、どうしても学会風になっているという非難を受けています。それには いくつか理由があります。会議のリーダーを大学の研究者にお任せすることが多いの で、どうしてもアカデミックな内容になってしまう。もう1点は、国際会議という名 前を持つ以上、スタイルが限定されるし、発表は英語でということになります。その 後には質疑応答もありますので、一般市民には非常にハードルが高いものになってい ます。

今回「市民ネット」を立ち上げられたのは、市民参加を積極的にすすめるためですか。

 そうですね。99年のデンマークでの世界湖沼会議がきっかけです。このときの会 議は市民参加が少なく、滋賀県からこの会議に参加された方の共通の印象として 「ちょっと残念だ」というのがありました。こうしたことから、2001年に滋賀県で開 催するからには、世界中から市民レベルで一生懸命活動している人たちが大勢来てく れるような会議にしたいと考えたのです。会議自体も、自分たちの手作りでやってい きたいということから、「市民ネット」を立ち上げました。去年の10月4日に準備会 を立ち上げ、それから今年5月14日の発足までの半年間は、月1回以上のペースで会合 を重ねて「市民ネットとして、どういうことをやろうか」「ネットの組織はどのよう なものがよいか」ということについて、誰もが参加、発言自由の場で取りまとめてき ました。

「自分は何をするのか」というと、いつも考えながらなかなか一歩が踏み出せないところですが。

井手 これは環境問題に取り組む人にとって悩む点なのです。しかしここでは、100 人の中から10人が熱心に取り組むようになってくれれば、それで十分だと考えていま す。問題は、あとの90人の人がどういった関わり方ができるかということです。ここ が一番大きなポイントですね。一日24時間のうちの5分でもいい、年間のうち何日 かでもいいよという話であれば、乗れる人はかなり多いと思うんです。特に最近は琵琶湖の水環境にまったく無関心だという人はそうはいないでしょう。ただ「あなたは 何をしますか」というとすぐには答えられないのが現状でしょうから、そういう人た ちをどう取り込んでいくか。そして参加できる仕掛けができないかなと考えたんで す。少しの時間や労力、お金でもいい。それがたくさん集まれば、何か形ができあがってくる。1割の熱心な方が引っ張ると同時に、9割の人たちが、気軽に参加でき る。そして参加したときに必ず何か持って帰るものがある。そんなふうにしたいなと 思っています。

具体的にどのようなプロジェクトを考えていますか?

 今のところ、子どもたちに会議に参画してもらおうという「未来世代プロジェク ト」や、森の大切さを訴えるため間伐材などを用いて琵琶湖畔でいっせいにたき火を 囲む「100万人プロジェクト」、そして滋賀県ならではの食材、料理や伝統文化でも てなす「おもてなしプロジェクト」などを考えています。これらはあくまでも案で あって、新提案や現プロジェクトの改変、改修も大歓迎です。入り口を自由につくっ て、このネットに参加し、堅苦しく考えず、みんなが楽しめるイベントをぜひ提案し てもらいたいですね。と同時に、プロジェクトに参加するなかで、ちょっとずついろ んなことにみんなが気づいてくる。そういう流れをつくりたいですね。

▲堤 幸一さん
インタビューを終えて(編集ボランティア:石田和子)

 初めて滋賀で開催された第1回世界湖沼会議に参加した時のことを今でも鮮明に覚えてい ます。お話を伺い、この16年の間に多様な取り組みの広がりとそのネットワーク作 りの面でとてもパワーアップしていることを実感しました。琵琶湖のほとりを素通り することが多い日々の中で、今回の湖沼会議を機会に、少し立ち止まって琵琶湖の美 しさや恵みに寄り添ってみようと思いました。私も、今やっている市民活動「音楽 (音)」をベースにしたイベントプロジェクトに参加し、楽しみながら環境をテーマ に発信していきたいです。

(編集ボランティア 石田 和子)

湖沼会議市民ネットに参加するには
◆登録受付窓口 電話で・・・ILEC事務局内 077-568-4574
オンラインで・・・http://www.ses.usp.ac.jp/2001biwa/
◆参加方法などの
お問い合わせは
LEC内事務局/077-568-4574 lakenet@mail.ilec.or.jp
草津事務局/077-561-2124
彦根事務局/0749-28-8346 2001biwa@ses.usp.ac.jp
高島事務局/0740-22-2676 kashima@mx.biwa.ne.jp


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