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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。

 
■実体験型の活動を中心に子ども達とともに学んでいきたい

              --------大津フリースクール

子どもと共に学べる場所づくりを

 閑静な住宅地の中に、「大津フリースクール」はあります。
 代表の永谷さんは元中学校の美術教師。教師として最も充実していたときに、「もっといろいろなことを経験したい」という思いが込み上げ、教師を辞め、7年間掛けて自転車で世界中を廻りました。帰国後、再び教職に戻り子ども達と接するにつれ、外国で出会った子ども達に比べて、日本の子ども達は物質的には恵まれているものの、それ以外の部分で本当に恵まれているのか、との疑問が湧き上がってきました。将来を担う子どもを育てることが大事、子どもとともに学べる場所をつくりたいという思いから98年6月にフリースクールを開校。「さまざまな理由で学校に行けなくなったり行かなくなった子ども達は、学びの場、居場所がなくなってしまい、家にこもらざるを得ない場合が多くなってきています。そんな時、自分のペースで学び、過ごせる居場所があればそちらを選択してもよいのでは、と思います」



▲ 代表の永谷さん

フリースクールは『冒険』

 「フリースクールに通う子にとって、フリースクールに来ることはある意味で冒険です。『学校』という既存のもの以外を自分で選択しなければならないという厳しさがあります」
 学校も個々の子どもになかなか対応し切れていない、という現実を受け入れはじめ、フリースクールに理解を示すようになり、ここへの出席を学校への出席と認めるケースも出てきています。現在、5人の子どもが利用していて、午前中は自主学習、午後は絵画、工芸、料理、スポーツ、野外活動など自ら体験する時間をボランティアスタッフとともに過ごしています。また、公開講座等も開催し、こうした活動を通じて支持者の輪も広がり、地域へも溶け込んでいます。
  「今の子ども達は、自然と触れあうことや体験する機会が少ないので、これからも、実体験型の活動を中心に子ども達とともに学んでいきたい」と永谷さんは抱負を語ってくれました。

(事務局 川勝六四)



▲ 大津フリースクールの公開講座で
琵琶湖カヌー体験


 

■ひとり一人の気持ちを受け止め共感していきたい

--------ふれあいネットワーク♪音楽療法

音楽でコミュニケーションする

 言葉を持たなかったり、人とふれあって自分を表現することの難しい子どもたちやお年寄りと音楽でコミュニケーションしてゆく、それが2年前に誕生したふれあいネットワーク♪音楽療法の活動です。歌・ピアノ・シンセサイザー・バイオリンの4人の音楽家が、現在、月1回障害児と週1回老人対象のセッションに施設まで楽器を持って出向いています。楽しい気分で太鼓を叩くと楽しい曲を、沈んだ響きの時は沈んだ曲をというように、音を奏でるという自己表現に対して、その表現にあった曲を即興で演奏し、音楽で返すことによって、人に受け止められる喜び、人と関わることの楽しさを味わい、心を開いてもらう、それが音楽療法です。

音楽で気持ちが通じ合う

 ご自身が障害のあるお子さんをお持ちになったことでこの活動をはじめられた代表の市原幸子さん(全日本音楽療法連盟認定音楽療法士)は、「療法を受けている時、子どもたちやお年寄りは、私たちとその場を共有していることを感じとり、生き生きと活動しています。その積み重ねにより、情緒が安定したり、自信が持てるようになったりと、個々に変化していきます。音楽療法で最も重要な基本理念は、『受容』することで、一人一人の気持ちを受け止め、共感することが大切です。効果が見えにくいためあまり認知されていない分野ですが、ふと笑みがこぼれる、音楽で気持ちが通じあえたという瞬間が最高にうれしいです。これからもただ拡大するのではなく、本当に理解してくれる施設や病院で継続的に着実に活動してゆきたいです」。

(編集ボランティア 尾木恵子)



▲ 代表の市原さん


▲ 老人会でのセッションの一コマ



 

■茅葺きの里のよさを、多くの人に

--------白谷荘民俗資料館茅葺きの里研究会

茅葺きの里を残すために・・

「『茅葺き屋根の家に入って、ご飯を食べお茶を飲むと心が安らぎますね。そして、妙になつかしくて、すっと気持ちが落ち着きます』ここにきてくれた人達からこんな感想が聞けるのですよ」とマキノ町にある白谷荘民俗資料館茅葺きの里研究会の大村さん。
 「白谷荘民俗資料館茅葺きの里研究会」は当初、「マキノの自然環境を守る会」として10数年前にスタートしましたが、2年前から白谷地区に残る貴重な茅葺きの家の保存に活動を絞り込みました。現在会員は約20人、年6回茅葺きの家のいろりを囲んで集まり、保存のために知恵をだし、茅葺きの家の良さに親しんでもらう活動を続けています。

家を資料館に

 茅葺きの里を保存し、多くの人にその良さを知ってもらうため、大村さんは運営にも工夫されています。大村さん宅の茅葺きの家は寛政3年の建築と伝えられ、代々、この辺りの庄屋屋敷でした。明治2年には戸長役場として、さらに地域の小学校として使われたことに着目し、家そのものを資料館にして、滋賀県の小学校に関する資料をたくさん 集め公開したり、昔の農山村の道具も展示されています。「茅葺き屋根の手入れも専門の職人さんがいてこそできる。こうした地道なことにみんなもっと気づいてほしい」という大村さんの言葉に、茅葺きの里への愛着と自分でできることを続けるという強い意志を感じました。地域資源として茅葺きの里を活かしていく、こうした経営の工夫も村おこしには必要です。ただ保存するということから、一歩踏み込んだ活動こそが研究会の特色だと思いました。

(編集ボランティア 西尾久美子)




▲ 茅葺き屋根の民宿を経営されている
代表の大村さん

▲ 茅葺き屋根を葺いているところ
こういった職人さんも年々少なくなってきている


   



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