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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。

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NPO(とくに市民団体)が継続的な事業を行っていく上での運営資源(人・もの・金・情報)は、企業と同じくNPOの明日を左右する重要課題ですが、非営利組織のマネジメントは、まだまだという状況です。
今回は、こうしたNPOのマネジメントの中でも特に関心の高い「お金」を特集します。NPOは収益性があまり高くなく、ややもすればすべて持ち出しというのが実情です。それを補う多面的な資金づくりは、NPO運営に欠かせないものです。
NPOの資金として一般的には、会費収入、補助金・助成金収入、委託金収入、事業収入、寄付金収入などがありますが、
それぞれに長短所もあります。
それでは、県内のNPOをとりまく資金の動きを見ながら、NPOにとっての「お金」とは何なのかを考えてみたいと思います。

●会 費


 滋賀県内には、12の青年会議所があります。各会議所は、それぞれ社団法人格を持ち、個人会員の会費を主な財源として運営されています。各会議所を構成メンバーとする滋賀ブロック協議会自体も、各会議所から拠出される会費を主財源に運営されています。
会費中心のため、毎年、安定的に資金が確保される反面、会員確保が団体運営の根幹に関わっています。
 会員といっても、一緒に活動する人、会を支えてくれる人、サービスの受け手というようにいろいろな意味合いがあり、当然、会費も同じように多くの性格を持っています。

●補助金

 県では、2001年度からふれあいデイサービス施設の整備やふれあいグループホームの整備のための補助制度を創設しました。NPO法人等が空き家や空き店舗の既存施設を改修して、グループホームやデイサービス事業を実施しようとする場合の施設改修、初年度設備のうち、その2分の1を県、4分の1を市町村が助成するものです。例えば、ふれあいデイサービス施設の場合、補助基準額が800万円なので、最大600万円の補助金を受けることができますが、そのためにはNPOが200万円の自己資金を用意する必要があります。

●助成金


 蒲生野考現倶楽部は、1991年にトヨタ財団から市民研究コンクール助成を受け、蒲生野における身近な水と生活文化の調査研究を実施しました。そこでは、水環境の自然・社会・文化的な意味を探り、水辺の遊びや生活の復元を試みながら、水環境の再生が模索されてきました。こうした一連の活動の成果をとりまとめるため、97年には再びトヨタ財団から市民活動助成を受けました。
 助成財団の助成金は助成の趣旨や目的を理解して申請することが大切です。

●委託

 2000年8月にNPO法人化されたブラームスホール協会は、クラシック音楽を中心とする芸術家の育成や芸術文化の活性化のための事業を行っています。昨年、県文化振興課(現県民文化課)から「湖国新世紀記念曲制作事業」を委託されました。委託内容は、記念曲の作曲と湖国21世紀記念事業オープニングの公演です。
 委託は、人件費や事務費を経費に含めることが多いので、NPOから大きな期待があります。しかし、成果物が発注者側に帰属するとか、事業完了後しかお金が入らないケースも多いので、つなぎ資金をどうするかという問題も抱えています。

●事業収入

 しみんふくし滋賀は、1999年4月にNPO法人化されましたが、ホームヘルプサービス事業、保育事業、給食事業など、事業収入が5分の4以上を占めています。もともと、生協を設立しようという動きの中で、会員向けのサービスを行っていましたが、NPO法人化し、介護保険指定居宅サービス事業者として介護保険に参入しています。
 事業収入は、NPOにとって活動の継続性という意味からも重要で、収益のあがる事業の企画力、言い換えればベンチャー性が求められています。

●寄付金


 近畿ろうきんでは、NPO・市民活動と広範な市民・勤労者とをつなぐ新しい参加の形として「NPO寄付システム」を開発しました。紹介NPOリストの中から応援したいNPOを選び、自分の口座を使って毎月100円からの口座振替という気軽に寄付できる仕組みに設計されています。
 寄付金に対しての優遇を与えるNPO支援税制が、この10月から実施されます。しかし、認定要件に該当するNPO法人は少ないのではないかと言われており、NPO側からは批判が出ています。NPOを支える、発展させるという意味から、NPOに対する支援税制の仕組みを考えていく必要があります。(税制問題は改めて特集したいと考えています。)



NPOはミッション(使命、目的)志向の団体だと言われます。「金」に走りすぎると、組織本来の使命を失う恐れもあります。しかし、運営していく上での経費はどうしても必要です。補助金には人件費や管理費を対象にならないものが多いし、委託ばかりだと何のための活動かということにもなります。「なんのために活動をしているのか」という活動の原点に立ち帰り、自分の団体にあった資金のあり方を自ら考えていく必要があると思います。
 この機会に一度、自分の団体の資金のことを考えてみませんか?


淡海ネットワークセンター(財団法人 淡海文化振興財団)
〒520-0801 滋賀県大津市におの浜1-1-20(ピアザ淡海2F) 電話 : 077-524-8440 ファックス : 077-524-8442