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シリーズ 〜NPOへの素朴な疑問〜
NPO、市民活動という言葉と同様、ボランティアという言葉も氾濫している。これは何もボランティアを否定しようと言っているのではなく、それほどボランティアが日本社会に定着していて、ボランティアは社会にとって重要な存在だと言いたいからに他ならない。 これまで何となくマニアックな世界にあったボランティアが世間の注目を浴びたのは、阪神・淡路大震災だった。震災という不幸な状況下でのボランティアの活躍がきっかけで、誰もがボランティア活動をしやすくなり、NPO法もできたわけである。 では、一般にボランティアという言葉はどのように捉えられているのだろうか。ボランティアの定義は、小谷直道さんによると「個人の自発的な意思に基づいて、その労力、時間、金品などを進んで社会に提供し、直接的な対価を求めず、社会の一員としての役割を果たす人」ということになるが、ボランティアにはその行為、すなわちボランティア活動を含めた言葉として使われることもある。この定義では、ボランティアの「自発性」が強調されているが、これまで日本での一般的なボランティアのイメージはというと、「ただ働き」、「奉仕者」であった。 そこで思い起こされるのが、昨年、教育国民会議が提唱した「奉仕活動の義務化」である。賛成反対の論議が活発に展開されたことは記憶に新しいが、この「奉仕活動」には、ボランティア活動が本来持つ「自発性」という意味合いが感じられない。ただ、死語になりつつある「奉仕」という言葉をきっかけに、ボランティア活動の今日的な意義を考えることができたのは、逆説的だが喜ばしいことではあったかもしれない。とにかく、市民が主体的に関わる市民活動・NPOは、ボランティアが活躍でき、ボランティア活動が活発に行われる最良の場だと再認識した次第である。
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