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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。

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どういうふうにしたら、もっとみんながイキイキと元気に暮らせるかーー そんな素敵な夢を現実のものにするために、日夜奮闘しているNPOの皆さん。環境・福祉・子ども・まちづくりetc.・・・
滋賀県に新しい風をおくるフレッシュな市民活動をご紹介します。

■身近な自然のおもしろさ、不思議さを、多くの人に

--------カワセミ自然の会

「身近な自然に、おもしろいもの、不思議なものがたくさんあるんですね。それをまわりの人達にも知ってほしい…そんな思いでこの会を始めました」。橋詰幸樹さんが自然のおもしろさや不思議さにひかれ始めたのは、妻の純子さんに誘われて二人であちこち歩くようになってから。特にバードウォッチングでは、鳥が想像以上にきれいなのを知り、驚きが大きかったとか。友達にも声をかけて2年間ほど探鳥会を続けたあと、真野川周辺の里山をフィールドに、観察会を始めたといいます。「近くの真野川にこんなきれいなカワセミがいるのを知ってほしい。また、いつまでもカワセミがすめるような、すてきな川であってほしいと思って、会の名前を『カワセミ自然の会』としたんです」

 2ヶ月に1回の定例観察会には、幼稚園児から70歳を超えるお年寄りまで幅広い年齢層の人が参加しています。「観察の中で、子どもが『なぜ?どうして?』と思うこともたくさんあります。そんな時も、大人の側から答えを与えるのでなく、子どもの感性に任せるようにしています。逆にそうした子どもの視点から学ぶことが多いですね」

 個性豊かなスタッフや、いろいろな参加者の人たちと楽しく歩き、一緒に学んできたといいます。会員は現在50名程度。公募はしなかったが口コミで広がり、毎回の観察会には県内だけでなく、京阪神からも参加者が訪れるほどだとか。


▲ 漂着物ウオッチングを
している観察会の風景。

 活動フィールドの一つにしてきた真野川の改修工事を目前に控え、「改修に反対ではなくて、人や生き物にとって『より良い川』になるような改修をしてほしい。子どもたちが『この川は楽しいよ』と思ってくれるような改修の提案をしていきたいですね」というお二人のお話に、ぜひ一度私も観察会に参加してみたい!という思いにかられました。

(編集ボランティア 谷口 久美子)


▲ 代表であるご夫婦とその子どもたち。観察会では子どもさんを連れての家族総出の観察会となると言う。


▼ 2ヶ月に1回発行している
「カワセミ通信」




■歴史を感じさせる駅名から、わくわくするまちづくりを

--------大津京駅改名の会


▲ 5月に行われたイベント
「初夏の『大津京』を歩く」の様子


▲ 事務局長の鈴木さん

 JR湖西線西大津駅。発掘調査の結果、このあたりは古の都の跡であることが判明しました。667年、天智天皇によって造営された大津京の跡です。

 「5年ほどの短い期間でしたが、大津京は黎明期に日本の国家づくりの実験が行われた舞台です」。いま、『西大津』の駅名を『大津京』に変えようと運動を進めているグループがあります。『大津京駅改名の会』の鈴木靖将事務局長は、熱っぽく語ります。「無秩序な開発が進んで街の風景が様変わりしましたが、この地に古の都があったという歴史の貴重な事実を忘れるわけにはいきません」。

 駅名を変える運動が具体化したのは昨年2月のことで、賛同する人たち3万9千人の署名が集まりました。

 万葉を題材とする日本画家である鈴木さんは、「淡海は『恋歌など数多くの万葉の歌が詠まれたロマンの地』であり『日本の支援虚しく白村江の戦いで壊滅した百済の人たちが渡来してきた文化伝来の国際的な地』なのです」と歴史を振り返ります。

 「駅の名を変えるというのは出発点です。ただ駅名を変えるのが目的ではなく、それを起爆剤として大津の地に歴史とロマンを甦らせ、新しいまちづくりのコンセプトにしたいです」

 しかし行政を動かし、JRの協力を取り付けるのは、資金の調達も含めて容易な問題ではありません。時間をかけた粘り強い活動が必要です。5月には市民の合意を形成していく一歩として、大津京の遺跡を訪ねる「大津京を歩く会」も開催しました。

 「歴史を感じさせる名前、イマジネーションを起こさせる駅名。そこから心がわくわくするまちづくりが始まるのです」

 古代日本文化の黎明の地大津に、今、新しい時代の胎動が始まっています。

(編集ボランティア 森口 行雄)




 
■お互いを知ることで医療と患者の間に風を

--------●医をめぐる勉強会

 信楽町在住の中島陽子さんは乳がんを発病、手術を経て、現在「医をめぐる勉強会」の代表として、講演会の開催、ウェブサイトの運営と多忙な毎日を送っています。5年前、中島さんは乳がんと出会いましたが、医療現場に患者に対する精神的フォローはなく、患者としてもなかなか思いを伝えることができなかったと言います。

「お医者さんは患者にとって悪い情報はおっしゃらないのです。患者に気を遣っていることはわかるんですが、それが、かえって信頼関係を無くすというのでしょうか…」

 同じように医療に疑問を持ち、自分達にできることはないかと集まった患者が始めたのが、この「医をめぐる勉強会」でした。勉強会は三ヶ月に一度、大津市生涯学習センターで行われます。医療関係者を招き、仕事への思いを素直に語って頂き、参加者は知りたいことを率直にぶつけます。お互いを知ることで医療と患者の間に風を通す、それが会の目的です。ときには厳しい状態の患者さんからの連絡もあり、相手の心を受け取るという気持ちで会いに行くという中島さん。個人的にも忙しい合間に、放送大学で心理学の単位を修得し、次は大学院へと目標を持ち続けています。

 会のスタートから1年、今の問題は、会の定員数。現在30人で、会員さんが多くなることは嬉しいが、話し合いを主体としているため、この定員とのジレンマがあるということ。

 「死を見据えて生きる」という視点を持って医療を考える。命の重さを考えさせられる取材でした。

(編集ボランティア 清水 奈美)


▲ 代表の中島さん
患者の想いを知りたい 医療関係者の方も歓迎とのこと。



▲ 去る5月には一周年記念講演会を終え、次回は9月に「心療内科とホリスティック医療」の講演を予定。


   

淡海ネットワークセンター(財団法人 淡海文化振興財団)
〒520-0801 滋賀県大津市におの浜1-1-20(ピアザ淡海2F) 電話 : 077-524-8440 ファックス : 077-524-8442