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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。

◆T◆O◆P◆I◆C
新春座談会 ますます広がる市民活動

あけましておめでとうございます。おかげさまで『おうみネット』も初めてのお正月を迎えました。そこで今回のトピックスは[新春座談会]と銘打って、北村裕明さん、横井くにえさん、秦憲志さんの3人に「滋賀の市民活動の現状、そしてこれから」についていろいろとお話いただきました。


環境・福祉・まちづくり…
滋賀の市民活動は楽しみながら軽やかに。(北村)
  
北村● ボランティア活動や非営利活動といった市民活動が急速に盛り上がってきています。そして、こうした活動が未来を開くのではないかと言われており、それを情報提供や人材育成の面で支えていこうする運動も高まっています。
今日はFM滋賀のパーソナリティとして県民の様々な動きにアンテナをはっていらっしゃる横井くにえさんと、滋賀総合研究所でまちづくりの調査研究をしておられる秦憲志さんにお越しいただいて、お二人に滋賀における市民活動への期待と淡海ネットワークセンターの役割についてお話をいただければと思ってます。最初に横井さんから朝の番組の中から見えてくる地域や住民の活動についてお話いただけないでしょうか。
  
横井● そうですね。
いろんな形の活動があって大きく分けると環境と福祉とまちづくりの活動をされている方が多いなあという気がします。他の県の方よりも積極的に環境に対して取り組んでいらっしゃるというような気がします。近江八幡エコロジー・マーケットの菱田さんと話したんですが、例えば「洗剤を使わないためにアクリルで編んだたわしを使いましょう。ただし100%アクリルじゃないとだめですよ」みたいな日常の生活からできることを提案されていますね。
  
秦● 真ん中に琵琶湖があるせいか、その影響を受けた生き方や哲学を持った方が多いですね。取り組み内容も実に多様です。石けん運動なども、今は使用が少し落ちているそうですが、それはその人々がいなくなったのではなく、地域の違う場面でも、たくさん活躍されています。例えば農家の女性たちがいろんな村おこしや特産物づくりをしていますが、昔からのネットワークをいかしたりしてるんです。また滋賀県は外からいろんな人の出入りがあるので、どんどん活動内容が変わっていっているというのも特色としてあるんじゃないかと思います。
  
北村● 市民活動というものが変わってきていると思いますね。ある程度楽しみながら軽やかに活動し、自分達の生活を変えていこうというふうにです。ようやくそういった活動が地についてきていると思うんです。同時にそうした活動には自分達で地域の資源を再発見してみようとか、自立・自前で活動してみるという特徴があります。
  
秦● いろいろやっている所を上手にゆるやかにつないでいくというのでは、長浜の黒壁の活動ですね。企業活動で地域の古い建物の更新とか産業おこしとかをやっているのですが、それだけはなくて、市民活動の応援といいますか「長浜みーな」というタウン誌のバックアップをしたり、イベントの運営などのネットワーク役をやるなど、しっかりした組織ができてきているんです。
  
北村● 自前で地域の資源をガラスという新しい素材を活用して、うまく再生、発展させた例ですよね。最近はまた新たな発展をしているのでしょう?
  
秦● 昨年、全市的にいろんなグループがつながった長期のイベントをやったんですが、みんなが集まって話し合うという機会が多く、お互いが何を考えているかよく分かったそうです。それで、シルバースタッフの人たちがイベントが終わってからも何かしたいということで野菜やリサイクルのお店をだしたんですよね。
  
個々の市民活動のバックアップとして
淡海ネットワークセンターの情報発信活動に期待します。(秦)
  
北村● 自立自前でいったん動き出して拡大していくというのは、長浜では人づくりに成功したのだろうと思います。それで絶えず繰り返しいろんなイベントや新しい展開につながっているのでしょう。ところで横井さんはアメリカで長い間生活していらっしゃいます。アメリカは市民活動が盛んな国であるというふうに言われていますが、アメリカの市民活動と比べて滋賀の市民活動についてどう思われていらっしゃいますか。
  
横井● 違いはいろんな要素があるんですけど、国の成り立ちから違って西部開拓の時代から自分のことは自分で守るみたいな国ですよね。それともう一つは税制の問題でアメリカはいろんなところに寄付をするとそれが課税の対象から外されるので、自分が信じた組織に使ってもらおうとするんです。そんなシステムと自分のことは自分でするというような意識があるので、政府に頼らない活動が盛んだという気はします。
  
北村● アメリカという国は多民族多宗教で、政府ができることはそもそも限界があるという成り立ちで出来ているんですね。日本は明治以降、お上がすべて一元的なサービスを提供し、民間のチャリティなどが提供するサービスは、限定的なおくれたものだと見なす風潮が強かったように思います。
  
横井● それゆえに自分がしっかりしていないといけなくて例えば寄付した団体の経理が不明瞭なために裁判がということもよくあるんです。
  
北村● 市民活動については、社会的地位が高まれば高まるほど、その透明性や自己責任、最近のはやりの言葉で言えばアカウンタビリティが強く問われることになるかと思います。こういった様々な市民活動の発展や問題を踏まえて、今年の4月に淡海文化振興財団が発足しましたが、今後どういうところに重点をおいていったらいいかご意見をうかがえたらと思うのですが。
  
秦● 情報を出していく支援が大切かなと思います。活動自体は自分たちでできるのですが、何かにまとめたり情報を出していくということは非常に労力がいると思うんです。
  
北村● 市民活動はこれまでのように垂直型で関係をもつのではなく、ネットワーク型とでも言いましょうか、横に水平につながる新しい組織活動を特徴としています。皆で情報共有できるようなインフラが必要だという議論は強いようです。つまり何らかの市民活動、社会活動に興味をもっている方がこのセンターに接触すれば、およそのことが分かり、情報も発信できるということです。
  
横井● 長浜みたいに活動がうまく発展していけるように、きっかけや後押しをしてもらえればいいですね。
  
北村● 京都で行われた地球温暖化防止会議をみましても環境NGOや市民団体が地球環境の未来を担っていて、それにおされて政府が動くというように、21世紀の鍵をにぎるのは市民活動ではないかとにらんでいます。その面ではこの近江の地で、市民活動で困ったことがあれば淡海ネットワークセンターへというような社会的な評価が得られるように努力をしていきたいと思っています。今後とも皆さんのご協力とご援助がいただければと思います。今日はどうもありがとうございました。
  
活動がうまくいくように
きっかけや後押しをしてもらえればいいですね。(横井)

■北村 裕明 きたむらひろあき
滋賀大学経済学部教授
(財)淡海文化振興財団 運営会議座長
■横井 くにえ よこいくにえ
FM滋賀「レイクサイド・モーニング77」
パーソナリティ
■秦 憲志 はたかずゆき
(財)滋賀総合研究所 主任研究員

淡海ネットワークセンター(財団法人 淡海文化振興財団)
〒520-0801 滋賀県大津市におの浜1-1-20(ピアザ淡海2F) 電話 : 077-524-8440 ファックス : 077-524-8442