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| どういうふうにしたら、もっとみんながイキイキと元気に暮らせるか―― そんな素敵な夢を現実のものにするために、日夜奮闘しているNPOの皆さん。環境・福祉・子ども・まちづくりetc.・・・ 滋賀県に新しい風をおくるフレッシュな市民活動をご紹介します。 |
| ■美術館や博物館と学校をつなぐコーディネーター
--------子どもの美術教育をサポートする会 |
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「こどもたちの輝く笑顔を見たら先生も専門家も芸術家も動かざるをえないでしょう」と語るのは、「子どもの美術教育をサポートする会」メンバーの津屋裕子さん。東京在住の際、世田谷美術館のボランティアに参加。そこで「子どもも大人も素直な自分と向き合い、表現できたときに本当に楽しいんだ」と言うことを実感。ここでの体験が津屋さんのその後の活動の原点になります。
その後、滋賀に引っ越し、滋賀県立近代美術館のボランティアに参加。そこで活発に美術教育の普及に力を注いでいるスタッフとの出会いがあり、また琵琶湖博物館の『びわ湖・ミュージアムスクール』の担当者よりその授業づくりを学び、さらに草津市で実施されている『地域協働合校』に参加。そこでも『上質で洗練された本物と子どもたちを出会わせたい』と、先駆的な美術教育を実践されている馬場校長先生との出会いがあり、県立近代美術館のスタッフの協力で、アメリカで開発された“アートゲーム”という教材を用いての授業が実現しました。
その後、県立陶芸の森美術館、MIHO MUSEUMの学芸員や芸術家の方々も好意的に参加協力し、『アートゲーム』の他に「焼き物ってふしぎだな」「古代文明の文字に挑戦」などなど試行錯誤を繰り返しながら滋賀発の授業が次々に実現しています。このように、美術館や博物館と学校をつなぐコーディネーターの役割をしているのが、「子どもの美術教育をサポートする会」なのです。 「教室にはいろんな子どもたちがいるけれど、この授業が終わったときには独りぽっちの子どもはいないんですよね」会がサポートする授業では、地域の人々や保護者もいつの間にか参加しています。今後の抱負について、「この子どもたちを囲むムーブメントの渦の中でさらにボランティアならではの役割を生かして活動を進めていきたいですね」 (編集ボランティア 谷口 久美子) |
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| ■自治会から独立し、 メダカ池を軸に「総合的な学習の時間」に取り組む。 --------メダカの学校小田分校 |
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「メダカ池を見に行きませんか?」メダカの学校小田分校の瀧口さんにお会いするやいなや、取材に出向いた私たちを、20メートル四方位のメダカ池に案内してくださいました。メダカ池は町民の方から提供のあった休耕田を利用して造られました。池の水草に隠れて泳ぐたくさんのメダカたちは、日野川改修工事で影響を受ける小川から一時的に保護されたもの。「今では、町内の名所になりました。これまで集合場所と言えば小田神社でしたが、近頃はメダカ池だったりします。また、子ども達の通学路になっているので、夏はメダカ池で道草をしながら帰る子もいるんです」と瀧口さんは嬉しそうに話されます。
メダカの学校小田分校のはじまりは、小田町自治会でした。しかし自治会活動では範囲が限られ、「やりたいことをやりたい人がやろう」と2000年に独立。ネットワークが広がって行く中、地元北里小学校と連携して総合的な学習の時間に取り組むようになりました。日野川源流をたどる日野川探検や、日野川メダカシンポジウムを開催するなど、活動はどんどん広がっています。 そんな中でも、地元の子どもたちに自然を知ってもらうという初心は忘れないようにしています。今後は、この活動で知った田んぼの不耕起栽培に取り組んでみたいと瀧口さんは言います。 「トンボが飛び回り、自然の力でできる田んぼづくりをしたい」と熱く語る瀧口さん。そのお話しは大変分かりやすく、身近な環境の中には発見がいっぱいあるんだなぁと感じました。
(編集ボランティア 青木 伸子)
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| ■子どもたちの数は少なくなって行くけど 生きた教材はまだ残っています。 --------田上郷土史料館 |
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菜の花栽培、米作り、水の生き物調べ、みそ作り、紙すき…大津市の上田上小学校が今年の総合的な学習の時間に行う課題予定です。そしてこれらの学習の手助けをしているのが、田上郷土資料館の館長である東郷征史さんはじめ、地域に暮らす人々です。 田上郷土史料館は、大切なものが忘れ去られないようにと中学教師であった東郷さんが在職中から、地元の人々の協力で収集した民具がたくさん並ぶ地元の史料館。子どもたちはここで昔の道具にふれるだけでなく、米作りを学び、昔の脱穀機を使った脱穀作業やわら細工、地元の特産である菜の花漬けやつるし柿作りなどを体験します。講師は農家のお年寄りや婦人会の人など。総合的な学習が実施される何年も前から、上田上の小学生たちはこうして地域で学んできました。 子どもたちとの交流のきっかけは10年前。東郷さんが15年近く続けているホタルの保護活動を知り、子どもたちがホタルを見学しに来たことからです。自然が残る上田上の小学生でも目にすることが少なくなったホタル、その生態について学び、今では餌になるカワニナ取りは子どもたちの楽しい仕事になりました。そして東郷さんがもうひとつ取り組んでいるのがメダカの繁殖。どうしてメダカがいなくなったか、どうしたら育つのかを学ぶなど、子どもたちの生きた教材となっています。
商店や工場、雁皮紙を作る紙すき工房、老人ホームや婦人会、農家のお年寄りから産婆さんまで、地域の人たちの協力で子どもたちはさまざまな分野の学習をします。少子化で小学生は年々少なくなってきましたが、だからこそ子どもたちを大切に思い、故郷の良さを知ってもらいたいと地域の人々は願っています。 (編集ボランティア 松井 由美子) |


