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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。

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 ボランティアや市民活動に興味を持つ人が増えてきて、自分の余暇時間をそういったことに使う人が増える一方、仕事としてそれらの活動を支える人がいます。
 今回のおうみネットでは、「しごと」としてNPOに関わっている人に、そのきっかけや思いを語っていただきました。

■ NPOで働くようになったきっかけをお聞かせください。

西川 結婚を機に退職し、出産してしばらく家にいたんですが、やはり何かの形で社会に関わっていきたいと思っていました。でも、女性が仕事を続けていくのはいろんな意味で大変なんですね。今の仕事は自分の空き時間をうまく利用してできる。一回辞めてもそれなりに続けていけるということですごく自分には合っていると思います。

就職は「働くこと」「暮らすこと」「生きていくこと」の3つのバランスをどう取るかということ。NPOでそれを示せなければ、後が続かないのでは。
●内山博史さん(31歳)
環境問題に興味を持ち農学部で学ぶも、理系の考え方に疑問を抱き、勉強し直して政策科学部へ再入学。その頃大震災が起き、大学で「震災ボランティア情報センター」を立ち上げる。様々な市民活動やボランティアに関わりその後、NPO政策研究所に就職。現スタッフ兼常務理事。

木原 最初、大学のゼミの授業で気候ネットワークを訪ね、面白かったので、結局居着いてしまいました。これが一生の仕事になるかどうかはもちろんわからないんですけど、とりあえず今、一番やりたいことがこれだったのでやっているということです。

内山 私の場合、震災ボランティアがきっかけなんですね。今31歳なんですが、30歳代で有給スタッフという形で関わっている人は非常に少ないんです。そう考えたときに、自分は実はフロンティアなんだ、この分野ではフロンティアになれるんだということは、ここに就職を決めたときに意識しました。そういう分野で働く刺激はありますね。

■ 生活できるという保障がないと、仕事として続けていくのはなかなか難しいでしょうね。

内山 「養おう」とか「自分が大黒柱になるんだ」と思わなければ、大丈夫だと思います。大学の同級生から「夢があっていいな」とよく言われるんですけど、その裏返しには「夢みたいなことをいつまでやっているんだ」という思いがあるのは、すごく感じます。

木原 夫婦が二人とも働くとしたら稼ぎはお互い少なくても何とかなるかもしれません。でも今の労働時間だと、人間関係がうまくいかないかもしれませんね。NPOは思いを持った人の集まりなので、お金を稼ぐ以外に本来やりたいことがあるわけです。両方やると時間がなくなるのは当たり前という感じで、かなりしんどくなってきますね。ただ、今後社会でNPOがもっと認知され、本来やりたい仕事、社会に必要な仕事に対してお金がついてくるようになればという希望はあります。そのためには、まず自分がしっかりやらないとと思っています。

■ 結局はNPOが認知される社会をつくっていくのもみなさんの役割になるんですね。

内山 僕は、ボランティアとしてこの活動に関わっているつもりはなく、仕事だからという部分がすごく大きいですね。だけどやっぱり半分くらいはボランタリーな部分があって、興味がないと当然できないです。そういう意味では来ていただいているボランティアの方とは、ちょっと意識が違う関わり方をしていると思いますが、反対に、僕はいろんな仕事をしているにも関わらず、ボランティアしている人はすごいなと思うんですよ。

■ ボランティアと有給スタッフとの関係はどのようにお考えですか?

内山 有給スタッフばかりになってボランティアが一人もいない組織というのはおかしいと思うんです。それは市民社会から遊離しているというか、単なる事業体になっているということですね。高給取りのNPOスタッフがたくさんいる世の中は果たして幸福なのかというと、僕は不幸なんだと思います。NPOというのは社会問題が多いときたくさん発生するものですから、NPOがないほうがよっぽどいい社会だと思ったりもします。西川さんが、出産して仕事を辞めた後もNPOに関われるのはベストだとおっしゃいましたが、そういうことをもっとたくさんの人が言えることの方がよっぽどすばらしいと思いますね。

木原 僕はボランティアから有給スタッフになったわけですが、そのとき有給だということをすごく意識したんです。ところがボランティアの人にそれを逆に意識させてしまって、それではダメだと思ったんです。「有給スタッフだから」「ボランティアだから」というふうに僕らが区切ってしまうのは良くないですね。いろんな関わり方があるということをわかってやらないとダメだなと思います。

■ スタッフの人件費を確保するためにはお金が必要ですよね。そのあたりはいかがですか?

NPOにはいろいろな関わり方があり、それが許されるのがNPOだと思います。ですから、私は企業とは違う価値を持ってていいんだと思います。
●西川実佐子さん(44歳)
滋賀総合研究所で10年弱勤務後、結婚を機に退職。出産を経て、社会との関わりを求めて短期大学の非常勤講師へ。輝くひとまちネットワーク滋賀への関わりから、今年7月NPO法人ひとまち政策研究所設立を機に同研究所に勤務。スタッフ兼常務理事。

木原 「NPOはお金を儲けてはいけないところではない」ということをみんな頭ではわかっているけど、今やっている人たちはミッション先行でやっているので、もう少し社会でNPOで働くことが認められてくると、ちょっと感覚の違う人が増えてくるのではないでしょうか。若い人たちの中からNPOでしっかり仕事をしてお金も得て、というイメージを持って入ってくる人が出てくると思います。

内山 お金があればいいんですけど、お金では得られないようないろんなリソースというものをNPOは持っているので、そういったものとの関わりを持っているという意識がないと、どんなに事業規模が大きくなってもなかなか成功しないと思いますね。

西川 「ボランティアで活動しているのにお金をもらうなんて」という一般の見方がありますよね。別にNPOにいてみんな儲けようとは思っていませんが、普通に生活してみんなと一緒に生きていくという当たり前のことを保障できたらいいと思っていますし、社会に対して、その点を理解してもらいたいと思っていますが、難しいですね。

■ 最後に、皆さんの今後の抱負や課題をお聞かせください。

今後、NPOで働いてお金も得るというイメージを持って入ってくる若い人が出てくると思います。そのためには、まず自分がしっかりやらないとと思っています。
●木原浩貴さん(24歳)
大学で専攻したゼミで気候ネットワークを訪れ、ボランティアとして活動を始め、卒業後もアルバイトとして関わる。行政の立場から地球温暖化や環境問題について伝える仕事をと考え、一度は公務員を志すも「市民活動のほうがおもしろい」と気候ネットワークに有給スタッフとして就職。

西川 NPOにもいろいろな存在があっていいし、NPOに関わる人もいろいろな関わり方があり、それが許されるのがNPOだと思います。ですから、私はNPOは企業とは違うぞというとこらへんの価値を持ってていいんだと思います。結局は、NPOだけではなく、それぞれの職場で、みんなが社会をよくするために働けば、世の中うまくいくんですが…。

木原 僕らは社会をこういうふうにしたいからNPOで働くという選択をしていますけど、社会全体としては、社会をよくするために行政に行くとか企業に行くという様になるのがいいですね。また、僕の役割は組織の役割と同じで温暖化を防止することだと思っていましたが、社会とのいろんな関わり方をいろんな人に提供するというのもNPOの一つの役割なんだと改めて認識しました。これからスタッフとしてそういう点にも心を配っていきたいと思います。

内山 よく「NPOで働きたい」と若い人たちから相談を受けるんですが、「もう一回考え直して」という話をするんです。就職は「働くこと」「暮らすこと」「生きていくこと」この3つのバランスをどう取るかということなんです。僕自身、NPOを仕事としてこの5〜6年経験してきたんですが、今も、暮らしていくということと職とのバランスをどうするかということが、自分の課題で模索中なんです。それを示せなければ、後輩は入って来ないと思いますね。そういうところを経ていった僕がその後どういう生き方をしているのかというのがリンクしていると思うので、これをきちっと体現していけるかどうかが課題ですね。

ありがとうございました。



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