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「埋もれた宝と町づくり」
「町づくり」「町おこし」という言葉がまだ市民権を持たなかった約二十年前、歴史的遺構としての八幡堀の景観に、「浜ぐら」はなくてはならないものとして、純粋な気持ちで保存修復に取り組んだことを想い起こします。
以来いぶし銀の様な宝物が埋もれている町を、どう甦らせるか、掘り起こし過ぎても、また磨きすぎてもいけないという課題を抱えながらの活動でした。
県の景観審議会や近江八幡の町づくりの中で思った事は、この町に息づいている歴史の重みと、脈々と受け継がれてきた生活文化と、精神の継承と保存が根底にあってこそ、近江八幡の誇りうる町づくりがあるということです。
八幡堀の長い歴史の流れの一コマに身を置き再生運動に関わってきたこと、また二百年余り続いた町家の隅々にまで染みついた先人の心入れを肌で感じながらの生活。これらの経験から、単なる修景保存では将来魅力が薄れていくのではないかと危惧されます。現代のニーズ、文明の利器を取り入れつつ、最も大切な生活者との関わりを意識した近江八幡の街を次世代へ継承していくために、少しでも役立ちたいと願っています。
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