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アメリカの銃社会の病理を描いたドキュメンタリー映画「ボウリング・フォー・コロンバン」のマイケル・ムーアがアカデミー賞の授賞式で、国連決議なしでイラクを攻撃したブッシュに噛みついた。授賞式後の記者会見では、「この国は自由にものが言えるのがいいところだ」というようなことを答えていた。
確かにアメリカという国は、唯一の超大国になったため、その独りよがり的な面が数多く見られる。しかし、そこは一つの価値観だけで動く社会ではなく、NPO大国と言われる多様性が重視されているように思うのである。だから、社会的な装置としてマイケル・ムーアに対する評価もしっかりあるということだ。NPOが育っていくと、実はこうした多様性、多様な価値観が尊重される社会になるのではないかと思われるのである。
滋賀では、淡海ネットワークセンターができる前、社会福祉協議会にはボランティアセンターがあり、屋上屋を重ねることにならないかと言われたことがある。そういう考えもあるだろうが、いろいろなものがあればいいという判断があったのも確かだ。実際の相談事例でも、社会福祉協議会がいやだからセンターへ来る人もいたし、多分逆の事例もあるだろう。
手前味噌ながら淡海ネットワークセンターはそれなりに頑張ってきたと言えるだろう。しかし、淡海ネットワークセンターだけが頑張ればいいというのではない。NPOに対する期待が高まる中、NPOやその活動を支援していく多様な価値観で動くシステムが求められているのである。淡海ネットワークセンターはその一つでしかない。今にして思うと、残念ながら滋賀にNPOを支援するNPOがあまり育ってこなかった。そのため、市民発のNPOセンターをつくることにした。淡海ネットワークセンターとは別の視点で立ち上げようとするもので、センターとの協力・競争関係を築ければと考えている。
こうした市民発のNPO支援の仕組みは、これからもできていくだろう。そうなることによって、NPOそのものも力を付けていくことが期待される。多様な価値観で動くNPOが市民社会を創っていくのではないかと思われるのである。(市民熱人) |