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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。


おうみネット講座

Vol.3【NPOが寄付を増やす工夫

 寄付意識が高まり、NPOへの寄付が増えることは、NPOの活動にとって大きな力になります。しかし、いくら寄付文化が高まったとしても、待っているだけでは寄付金は集まりません。ではどうすれば寄付金収入を増やすことができるのでしょうか。そのヒントを考えます。

■新しい寄付のかたち
 日本において大きな位置を占めてきた共同募金型の寄付だけでなく、近年寄付のかたちは多様化してきています。新しいプログラムをいくつかご紹介します。
 大阪コミュニティ財団では、それぞれ独立した複数の基金を一括して管理・運営していて、一市民でも関心のある基金に寄付ができる仕組みを作っています。寄付者は自分が寄付した基金に自由に名前を付けることができ、また基金が生み出す運用収益の使いみちについて、財団に希望や意見を述べることができます。
 「もうひとつのおかえしプラン」は、冠婚葬祭の「おかえし」をNPOへの寄付に替えるものです。寄付先リストの選定からお返し先へのカード発送など、大阪ボランティア協会がコーディネートしています。
 日本では寄付者は名前の公表をあまり好まないと言われますが、東京都の「思い出ベンチ」事業は、公園のベンチに名前やメッセージを刻んだプレートを付ける企画が話題を呼び、寄付者が続出した成功例です。
 「ビッグイシュー」は、ホームレスが販売する雑誌の購入により手数料がホームレスの収入となるシステムが、「誰かの役にたちたい」という日本人の心にフィットしました。
 千葉県市川市は、日本ではじめて個人市民税の1%を納税者が希望するNPOへの助成金とすることができる制度(ハンガリー方式とよばれる)を、今年度から導入しました。

■寄付を増やすためには
 第1に情報を発信することです。まず、寄付を集めていることを寄付者に知らせなければなりません。そして自分たちが普段どのような活動をしているのか、何のために寄付が必要なのかをわかりやすく発信することが大切です。
 寄付の支払い方法にも工夫がいります。寄付の手続きが簡便であること、寄付の種類・方法・金額を限定しないで多様なメニューを揃えることも増額や継続につながります。
 また、寄付を受けた後の報告も重要です。寄付を貰ったはいいがそれっきりで使いみちの報告をしなければ、2回目は期待できないでしょう。そして成果報告とともに、寄付者に対して感謝の気持ちを伝えることも大切です。アメリカのNPOではサンキューギフト(お礼の品)を贈ることが盛んですが、寄付者の満足感を満たし、寄付者の数や額を増やす効果があります。
 NPOスタッフと寄付者や支援者の交流会を持つなど、人間関係を育てる場を持つことも有効です。
 とにかく寄付者とNPOをつなぐものは信頼と共感です。特にNPOに対する寄付の場合、寄付者は、対価として社会や地域の課題解決に貢献しているのだという満足感を求める傾向があります。この満足感を満たして寄付者の信頼と共感を得ることができれば、きっと今以上の寄付金を獲得することができるでしょう。
 寄付の大きな足枷となっている税制にも変化の兆しが見えてきています。柔らかい発想と工夫で寄付を増やすことを考えてみてください。
(フリーライター 大山純子)


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