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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。

・・・巻頭コラム・・・

アンケートから考える

第12回 崩れたら、積もう。壊れたら、また作ろう。

 街頭紙芝居を続けている人を取り上げた記事を思い出す。小学1年生の少女殺害事件以降、近づこうとする子どもの手をつかんで足早に遠ざかる母親が増えたから、「変なおじさん」に見られているのかなあ、というつぶやきが載っていた。メディアからは、子どもの安全確保を題材にした報道が多くなった。
 「子どもを地域で守る」という提案がされる一方で、「自分の子どもは、自分で守れ」と自治会役員から言われ、仕事を抜けて迎えに行っている父親を新聞は報じていた。子どもにも安心・安全な社会をつくる努力を、「自己責任」という言葉で逃れようとするなら、社会はもっと疲弊するだろう。
 「油断!」で有名な堺屋太一さんは、早くから講演や著書で21世紀の日本社会が優先して取り組むべき3つの政策課題を挙げられている。「環境」「安全」、そして「子ども」。先日、「おうみNPO活動基金」の助成金採択団体の人たちと話す機会があって、採択されたどの取り組みも、この3つのキーワードのうち2つ以上を含んでいることに気がついた。これら3つの課題は、これまでの日本社会を形作ってきた人々の倫理観や生活文化が崩れてきていることの表れとして、私たちに見えるようになってきたのだろう。
 市民がNPOで取り組もうとするのは、社会の仕組みが崩れるのをつなぎ止めようとしたり、いま一度仕組みを作ろうとしていることなのだ。だからこそ私たちは、これらの取り組みが、多くの市民に理解と協力を得ることができるよう、努力しなければならないと考えている。
(事務局スタッフ 木村光一)
(「アンケートから考える」は、今号で終わります。)

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