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NPOぽぽハウスのあゆみから 〜理事長の山脇れい子※さんに聞きました!〜 ※れいは日へんに令 |
●NPOぽぽハウスの誕生
Q:NPOぽぽハウスができたきっかけを教えてください。
A:あるおばあさんがきっかけでした。その方は、四十歳すぎになる独身の息子と二人暮らしで、体が思うように動かなくなっておられました。昼間は近所の方が話し相手になるのですが、いつもどんなに楽しい話をしていても、最後は必ずこう言うのです。「私はもう息子にご飯も作ってやれない。何の役にもたたへん。息子に嫁が来ないのも私のせいや。早よ死にたい。」と。「一生懸命生きてきて、あの人が最期に望むことが「早よ死にたい」なんて・・・。私らに何かできることはないやろか。何かできるはずや。「生きていてよかった」って言ってもらいたい!そんな街を私らでつくろやないか!」。この想いからNPOぽぽハウスができました。
Q:最初からNPOでのスタートを考えておられたのですか?
A:最初はボランティアでするか、NPOでするか、考えました。NPOについて調べ、理解していく中で、NPOの考え方にとても賛同しました。また、設立時の熱い想いを長く持続させて、実現していくためには、しっかりと事業としてやっていくこと、事業をするための分の収入は得ることが必要だと考えました。それができるのがNPOだと思ったからです。
●介護保険事業で想いを形に
Q:介護保険事業に参入したのはなぜですか?
A:私たちがNPOを立ち上げた時、すでに介護保険が始まることが決まっていました。この制度は、規制緩和によりどんな事業所でも参入することができたのですが、かえって質の悪い事業所が出てくるのではないかと心配しました。それなら、自分たちがいい事業を展開し、いい競争をして、いいサービスができる地域にすればいいんだ! と思いました。
また、NPOが活動を続けていくには、少なくともそのための収入が必要です。介護保険は、安定的な収入が得られて、かつ、想いを形にする活動ができる、そんなメリットもありました。介護保険がNPOを育ててきたことは事実です。
Q:NPOが介護保険を行う良さはどの辺りにあると思われますか?
A:介護保険は制度です。できることには一定の決まりがあります。しかし、受け手である人にはそれぞれ異なった価値観があります。その人にとってとても大切なこと、本当に必要とされていることであっても、介護保険では対応できないことがあるのです。NPOはこうした介護保険の線引きに応えていけると思っています。
●たんぽぽの種が飛ぶように
Q:これから介護保険を始められるNPOの皆さんへメッセージをお願いします。
A:NPOとはまず最初に「こうしたい!」という熱い想いがあってスタートするものです。介護保険あってのNPOではないし、NPOあって介護保険ではありません。あなたたちがしたいことは何?ここからすべてが始まるのです。その順番を間違えないでほしいと思います。
Q:最後に、NPOぽぽハウスさんがこれから目指されるところを教えてください。
A:私たちが目指すところは、設立当初から変わりません。「誰もが『生きていてよかった』と思える街づくり」を進めることです。NPOぽぽハウスの名前には「たんぽぽのように種をとばして、仲間を広げていこう。そして、一歩一歩前進していこう」こうした願いが込められています。
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特定非営利活動法人NPOぽぽハウス 山脇れい子さん
特定非営利活動法人NPOぽぽハウス理事長。
1999年4月にNPOぽぽハウスを立ち上げる。同年11月、滋賀県内初の基準該当居宅サービス事業者として登録される。2001年にNPO法人となる。設立以来一貫して、高齢者・障がい者・保護者と子どもを地域の中で支援する活動を続けている。
住所:彦根市小泉町300-9
TEL:0749-21-0664 FAX:0749-21-0665
e-mail:popohouse@nifty.com
※2003・2004・2006年 おうみNPO活動基金助成採択先 |

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NPOと介護保険 〜森村敬子さんに聞く〜
ミッションを大切に、制度の枠組みにとらわれない活動を |
2000年度に介護保険制度がスタートしてから丸6年が経ちました。
この間、NPOは、介護保険サービスを行いながらも、制度の枠組みにとらわれない独自の活動を展開してきました。それは、NPOが社会を良くしようとする志(ミッション)をもとに活動するため、必然的に多様な住民ニーズに応えてきたからだと思います。
また、こうしたNPOが介護保険に参入してきたことで、NPO以外の事業者は、自らの役割や機能をより明確化できたのではないかと思っています。
今回、介護保険制度が改正された中で、これまでNPOが必然的に行ってきたことの一部が制度化される動きがありました。それは、「小規模多機能型居宅介護サービスの創設」です。NPOはこの制度化に大変期待をしていました。しかし、ふたを開けてみると、主に中重度の高齢者を対象につくられた制度であったため、これまでNPOが受け入れてきた軽度の高齢者はどうすればいいのか、また、軽度の方ばかり受け入れたのでは経営が成り立たない、といった様々な問題が出てきました。これは、制度化という一定の線引きの中で出てきたことなのですが、その制度が想像以上にハードルが高く、NPOは今まで行ってきたことをこれからどのようにしていけばよいか、選択を迫られました。
それは、これまでの事業を新しい制度に無理に合わせていくのか、もしくは、今一度ミッションに立ち返り、自らが必要だと思う事業の展開を模索していくのか。
この選択は、NPOのミッション遂行への想いと財政的なバランスを天秤にかけた、非常に難しいものだと思います。
しかし、わたしは今回のケースで、県内のNPOの皆さんを、大変力強く感じました。それは、こうした制度ができた時、安易に制度に切り替えるのではなく、自らがやるべきことをしっかりと認識し、制度とのギャップに目を背けることなくその問題に向き合っておられたということです。
ミッションなくしてNPOは存在しません。NPOの皆さんには、これからも自らのミッションを見失わず、かつ、大変な事ですが、組織として立ち上げた以上は、責任を持った運営に取り組んでいただきたいと思います。また、行政とNPOは、お互いが対等で、それぞれが独立した関係であることも決して忘れてはならないと思います。これから行政とNPO、お互いがプラスの方向を向き、よりよい地域が創りあげていけるといいですね。
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