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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。

買い物カゴでわかる人生ドラマ

 私が住んでいたシアトル周辺には、ピュージェット消費者生協があります。1953年に15家族の買い物クラブとしてスタートしたもので、現在ではアメリカ最大の自然食生協です。そこに買い物に来る家族のショッピングカートを覗いてみると、野菜や果物、魚が中心で子供のおやつもナチュラル志向、マイバッグ持参が基本。普通のスーパーでは、手作り用食材を購入している家族や高カロリーで栄養価の低いジャンクフード中心の家族など、ショッピングカートを覗くと収入とライフスタイルがはっきり分かりました。最近では日本でも高齢者や学生ほど、加工品個食パックが多く、加工品の他炭酸飲料水必須といった家族も結構見かけられるようになりましたね。
 普段からどんなものを食べているかは、ボランティア活動をする上でも押さえておかないといけないポイントのひとつ。以前、ある学生さんに、ボランティアの食事の買出しに行ってもらって失敗したことがあります。限られた予算で、みんなに活力を与えるヘルシーな品揃えを期待していたのですが、買ってきたものは、ジャンクフード真骨頂といったもの。その学生さんが、普段から昼食をカロリーメイトと炭酸飲料水ですませていたことをすっかり忘れていたのです。
 昨年の秋に、アリス・テッパー・マーリンさんを招聘してセミナーを開催しました。「社会的責任投資(SRI)※」の元祖で、100万部のベストセラーとなった「Shopping for the Better World」の出版で有名なCEP(経済優先順位研究所)の創設者です。そんな彼女が言っていたことは、少女時代の両親から教えてくれた価値観がいまの自分を作ったということです。恵まれた環境に育った者には責任がともなうこと、自然や動物を深く愛すること、人は等しく敬意と平等な機会を与えられるべきこと、そして勤勉であること。政治問題や社会問題、貧しい人たちについても食卓の話題としてあがったそうです。
 10月1日から10月31日は、「環境にやさしい買い物キャンペーン」で、全国で様々な取り組みが展開されます。秋の旬を味わえる食卓の話題として、人が集まれば何ができるか、一度話し合ってみてはいかがでしょうか。「変えられる」という信念やそれに伴う行動にはある種の愚かさがあるかもしれませんが、そんな愚かさこそ今必要なのだと思います。

※SRI・・・社会に貢献している企業に投資すること。

淡海ネットワークセンター 事務局長
浅野 令子


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淡海ネットワークセンター(財団法人 淡海文化振興財団)
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