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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。


体験談 山口洋典さんに聞く

「震災をきっかけにNPOの世界へ」

 阪神・淡路大震災を期に私の「スイッチが入った」。社会に関わる「スイッチ」だ。
 当時静岡県から滋賀県の大学に学びに来て1年目、地域や社会との関わりは薄かった。が、テレビや新聞で震災の状況を見て、いてもたってもいられず現地に飛び込んだ。
 何かができると西宮を歩いていたとき、偶然「阪神・淡路大震災被災地の人々を応援する市民の会」の事務所を見かけた。事務所の周辺でやってほしいことがまとめて掲示されていた。そうして瓦礫の片付けを選んだ記憶がある。被災地を往復する回数も増え、大学内に震災ボランティアの窓口を設けられるときには、活動経験者として設立に参加した。議論では皆が名前にこだわって「ボランティア活動交流センター」
となった。
 2月に入ると現地では長期で滞在する活動に加えて短期で通う活動も生まれつつあった。そこでセンターではボランティア登録だけで終えないよう、現場で活動に参加してもらえる活動を企画した。何人かと相談して芦屋で「幼稚園や保育所におもちゃを持って訪問する」という日帰り活動をつくった。こうして誰に言われるわけでもなく行うのがボランティア、やがてボランティアのためのボランティアはボランティア・コーディネーター、そうした活動を継続的、組織的に取り組む主体をNPOと言うことを後で知った。
 震災ボランティアでは、よかれと思う活動が時に人の迷惑になる、ただ傍にいるだけでも安心感を与える活動になる、ということを学んだ。もちろんボランティアには自発性が大事だが、ただやりたいことをやるだけでは、現場は混乱する。何より悪意のないボランティア活動に「それはやめてほしい」とはなかなか言いづらいし、言われにくいことを体感した。
 震災ボランティア活動はこれら個人の学びだけでなく、災害時に「いざ被災地へ」と動く災害ボランティアやNPOを生み、自治体でマニュアルが整備されるなど、社会の変化をもたらした。そして日々の暮らしを送る地域に関心を持ち、日頃の備えが防災や減災には大切という意識を植え付けた。
 当時被災地に向かう電車で「君は神戸に行ったか?−指示待ち学生が変わる」と書かれた吊り下げ広告を見た。私は震災ボランティアで、何かをした後で言葉がついてくるおもしろさに取り付かれた気がする。私の社会に関わるスイッチは常時入りっぱなしで、今もNPOの世界にどっぷり浸かっている。

●プロフィール●

1975年静岡県磐田市出身。立命館大学理工学部、大学院理工学研究科を経て2000年より大学コンソーシアム京都にてNPO分野の教育・人材育成に取り組む。2006年4月より大阪・天王寺にある浄土宗應典院主幹。地域資源としての寺院を社会に開いていくための事業の統括責任者として東奔西走。

海外事例 「9.11とNPO」
 2001年9月11日ニューヨークの真っ青な空を背景に崩れ落ちるワールドトレードセンターは、今でも脳裏を離れません。この大惨事に対して市民活動団体が担った役割には目覚しいものがあります。
 被災者やその家族への人的支援の中心的役割を果たしたのが市内のNPOで構成されるニューヨーク市災害救援奉仕機構(NYCVOA)(1999年発足)です。この団体に属しているNPOがそれぞれの専門性を活かして、被災者に必要なカウンセリング、フードバンク、仮設住宅の手配等を行い、NYCVOAが効率よくコーディネートを行いました。また、グラウンドゼロ周辺の被災NPOに対しては、非営利組織調整委員会(NPCC:NPO中間支援組織)(1984年発足)が救援・支援の窓口役をしました。
 特筆すべきは、5000人の大規模市民参加フォーラム「Listening To the City」が、ローワーマンハッタン再生計画に大きな影響を与えたことです。このフォーラムを主催したのは、市民団体や、企業で構成されているNPO「シビック・アライアンス」で、企画運営は、NPO「アメリカ・スピークス」が行い、最新情報機器を駆使した「Listening To the City」は2002年7月20日と22日に開催されました。この結果、当初行政が提案していた六つの初期計画は撤回され、国際設計コンペを実施するという大胆な変更となりました。このように見ていくと、災害復興には、NPOの連携ネットワークが如何に大切か分かります。


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淡海ネットワークセンター(財団法人 淡海文化振興財団)
〒520-0801 滋賀県大津市におの浜1-1-20(ピアザ淡海2F) 電話 : 077-524-8440 ファックス : 077-524-8442