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時は、啓蟄(けいちつ)から清明(せいめい)へ 花の首飾り
遠慮がちな早春の芽吹きから、さまざまな花が色を競い合う季節へと移っていきます。旅好きの虫が騒ぐ春。「世界は本であり、旅をしない者が読むのはそのうちの1ページにすぎない。」という名言があるそうです。
最近はインターネットの検索で、まだ一度も訪れたことのない土地に関してわかったつもりになってしまいがち。やはり百聞は一見、一食、一触にしかず。土地の風情や人情、郷土料理で伝わる情報を通しての学びは大切ですね。昨年11月「おうみ社会起業塾」の一環で実施した四国馬路村、上勝町視察ツアーもそのひとつ。地域にある資源を見極め、町民の意識を変え、まちの活性化につながる仕掛けや仕組みで、まちの活力を創る。その成功の大きな要因は、元気印の女性たち。
◆市民活動と女性
農林漁業に携わる6割以上が女性で、地域での役割向上や社会参加などを目指して、農山漁村女性の日が定められました。3月は農閑期。女性だけの休息日とされる女人講の開催が3月10日に開かれることが多かったので、この日に決まったようです。生命の息吹を感じる3月、4月は、農山漁村女性の日の他に、国際女性デー(3月8日)、女性の日(4月10日)、女性週間(4月10日から16日)と集中しています。
まちがコミュニティとして機能するためには、女性の働きは欠かせません。『全国ボランティア活動者実態調査報告書』(平成13年)によると、代表者の職業は「主婦」や「定年退職後」の人が多く、「活動に関わる人たちの間で絆が深まって地域への愛着が生まれた」が6割以上を占め、自分たちの活動に何らかの社会的効果を感じている人が多数います。内閣府の報告書『ソーシャル・キャピタル:豊かな人間関係と市民活動の好循環を求めて』でも「ボランティア・NPO・市民活動への参加は、個人の交流やつきあいの範囲を広げていくことを通じて、ソーシャル・キャピタル(※)培養に寄与し、活動の活発な地域は、他の地域と比べて、犯罪発生率や失業率が概して低くなるといった報告があります。また「女性の方が男性よりソーシャル・キャピタルを多くもっている」という結果もでています(『コミュニティ機能再生とソーシャル・キャピタルに関する研究調査報告書』)。
女性の力で地域を魅力的にする多様な仕掛けが、大切なのだとあらためて思います。
※ソーシャル・キャピタル
社会学、政治学、経済学、経営学などにおいて用いられる概念。人々の協調行動が活発化することにより社会の効率性を高めることができるという考え方のもとで、社会の信頼関係、規範、ネットワークといった社会組織の重要性を説く概念である。
淡海ネットワークセンター 事務局長
浅野 令子
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