少しずつでも、何度でも、あきらめない

大きな視野を持つために、30年後を思い、次の10年を創ろうとお声かけをしています。みなさんが思い描かれる30年後の社会は、どんなものでしょうか。30年後といえば、私にとって歩いてきた軌跡をじっくりと振り返る黄昏の時。その頃、社会はどうなっていて欲しいか、そのために自分がこれからどう活動していくのかと「自分の確認時間」を持つときがあります。自分で起こせる風の小ささに落胆するときは、自分の本性の声を聞き、自分にできることを「少しずつでも、何度でも、あきらめない」と深呼吸をします。あれもこれもしなきゃと焦らず、動いていれば見えてくる風景に答えが見つかると、たまには小休止も必要。
何年か前、子ども関連の市民活動団体に講師として呼んでいただきました。課題整理や方向性を出すために、皆さん真剣でした。ワークショップの最終日、「みなさん、どうしてここにいるのですか」という私の質問に、「みんなで活動することで元気がでるから」と全員が同じ答えだったと記憶しています。「みんなでいることの価値」を確認できたこの日は、ワークショップに参加された方々の次の一歩を踏み出すのに大切な小休止だったのではないでしょうか。それから数年、今では独自事業とあわせて中間支援機能も持ち、幅広く活動されています。時には一休みし、「自分達を思いっきり褒めてあげる」という心の余裕も、活動を継続していく上で大切だと思っています。
★市民活動未来予想図 10 years after
さて、市民活動は10年後どうなっているか、ここからは私の予想です。市民活動団体は、あらゆる「公共サービス」のシーンで、力強くアクターとして活躍しています。草の根ボランティア活動から多様な主体を巻き込み地域を変えることができる市民活動団体へと進める制度的道筋がいくつもできており、自分のライフスタイルにそったキャリア・チョイスとして市民活動団体立ち上げや就職が当たり前になっているでしょう。市民の主体的活動が深化し、裾野は益々広がっている。勿論そうなるまでには時間がかかります。遠くを見据えながら、自分にできることを「少しずつでも、何度でも、あきらめない」、そして少しでも多くの人と手をつなぎながら、「ふっくらとしたまちづくり」を目指していきたいと思っています。
淡海ネットワークセンター 事務局長 浅野 令子