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淡海ネットワークセンター(Ohmi Network Center for Voluntaly Organizations)
淡海ネットワークセンターは、地域や社会の課題解決に自主的に取り組むNPOや市民活動をサポートしています。


T O P I C
運動会リプル NPOフォーラム'98
関西会議、開催される!


NPOフォーラムに参加して〜リポーター座談会
 7月4・5日の両日、「NPOフォーラム'98関西会議」が開催されました。
 3月に特定非営利活動促進法(NPO法)が成立したこともあり、NPOについて関心が高まる中、今後のあり方や意義などについて、様々な分野の中で話し合われました。
 淡海ネットワークセンターも実行委員として企画運営に参加。
 当日は「おうみネット」の読者の皆さんの中から3名の方に体験リポーターとして参加いただきました。
 今回はレポーターの感想を交えてフォーラムの様子をお届けします。


北島フォーラムにはNPO、行政、企業といった様々な立場からの参加があり、集まった人々の熱気にあふれ、すごく新鮮な刺激がありました。
谷口そうですね、とにかくすごい人。いろんな方のお話もお聞きできて、市民活動にかかわる市民、企業、行政の三者が互いの違いを認めあった上で、対等関係を結び合い、動く。そんな”協働する社会“が訪れてきたんだ!ということを強く実感しました。
大山私はNPOの全体像をつかみたいと思って参加したのですが、これまで「市民活動」と総称されていたものの個別の顔が、このフォーラムでやっと見えてきたような気がします。何が問題でどうすればよいか、大きな流れの行き着くところはどこなのか、などがおぼろげながら分かってきました。NPOが実に多様であり、またその多様性を認め合い、尊重し合って新たな活動領域を創り出すことが今求められているんですね。
北島またNPOの多様性や柔軟性は、例えば、育児や教育の分野についても活かされると思います。核家族が増え、家族団らんが少なくなってきている今の状況でNPOなら、地域の中の小さな子どもからお年寄りまでの橋渡しができるかもしれませんね。
谷口特別公開フォーラムの中で、パネラーの北川三重県知事の「行政の基本は情報公開。行政は報告型ではなく、パートナーシップを確立することであり、話し合う文化をつくりだす努力をしたい。行政はできるだけ小さく、しかし多面的に供給できるシステムづくりをすすめる」という発言がありました。
大山それは私たちにとって心強い考え方ですね。最後の全体会の中で「事業は点であり、活動は面である。活動に参加するにはコンセンサスが必要であり、事業をNPOとしてシステム化するのには人、場所、お金が必要で、この問題をクリアしないとNPOは社会的に認知されない。今後、情報公開とNPOのメッセージを社会に向けて明確に出していく必要がある」という報告がありました。また行政と市民の関係についても「行政を上手に使う手法を考えて市民の力をつけていくテクニックも必要。税金をお役所から補助金としてもらうという視点ではなく、市民のお金を市民が活用するという視点が大切だ」という意見もありました。
谷口NPOは行政と企業と対等の立場に位置しているということ。自分は地域の人々と力を合わせ何をつくりだしたいのか…。これらの思いが時として薄れ、他者に対する要求に陥ってしまいがちな自分自身に気づくことができました。まさに自律の精神を問われたフォーラムだったと思います。
大山このフォーラムの熱気・活力が21世紀の新しい市民社会づくりのイースト菌になると感じ、私自身、未来も捨てたものじゃないかなと心を励まされました。来年は仙台でフォーラムが開催されますが、滋賀の私たちは滋賀という一つのくくり(地域)の中でNPOの課題を考え、交流していくことも大切だと感じています。



NPOフォーラム'98
プログラム
7月4日 土曜日
●特別公開フォーラム 10:30〜12:30
「新しい市民社会にむけたNPO、行政、企業の役割を考える」
●開会式 13:00〜13:55
●分科会パート1 14:00〜17:00企業、自治体、大学・シンクタンクとの関係、ネットワーク、ボランティア、経営戦略、事業評価、政策提言(アドボカシー)
●特別セッション 14:00〜17:00
「21世紀の新しい社会モデル」
●懇親会 17:00〜20:00

7月5日 日曜日
●分科会パート2 9:30〜15:00
教育、文化・芸術、作業所、人権・国際問題、環境、震災、アンペイドワーク、支援センター
●セミナー 9:30〜15:00
(I)「NPO基礎講座〜新しい社会づくりの担い手として」
(II)「市民活動団体にとっての法人格とは〜特定非営利活動促進法のとらえ方と戦略的活用」
(III)「介護保険とNPO〜企業、行政との創造的連携に向けて」
●全体会 15:15〜16:30
面白くて、興味深くて、時間が早く感じられました。北島由紀子主婦(浅井町)
ボランティア、教育、福祉に関心があって体験リポーターに参加。
北島由紀子

谷口久美子 この体験をもとにNPOについてもっと話しあいたいわ。谷口久美子滋賀県おやこ劇場協議会事務局長
もっとNPOの知識を深められればと参加

NPOは今やっと手をとりあって動きだそうとしているのだと感じました。大山純子フリーライター(彦根市)
わくわく市民活動ゼミナール・COP3の京都会議でNGO、 NPOに関心をもち、NPOの全体像をつかみたくて参加。
大山純子


こんな分科会でした
■ 教育改革におけるNPOの役割を考える   (谷口・北島)
会場に入った時から、ひしひしと感じる緊張感。でも、司会の方のユーモアあふれるお話しぶりで、しばしの笑い。少しリラックスして、お話をうかがうことができました。
 分科会ではまず4人のゲスト(いずれも教育関係者)から、様々な教育改革の実践例が報告されました。
 その中の「学校法人きのくに子どもの村学園」では”子どもたちが毎日楽しい、生きていることが素晴らしい“と実感できることを理念に、学年の壁、教科の壁、教師と子どもの壁、学校と地域社会の壁をなくし、「ファーム冒険クラブ」「うまいものづくり」などのクラスをつくっておられます。
また「大阪府立松原高等学校」では主体的な学びを大切に、”学びの質を変える“コミュニケーションする力を身につけることを目標に総合学科を設置。地域との連携で実に150にもおよぶ多彩な選択科目をもっています。
 学校、地域、家庭の全般にわたって教育力が落ちてきていると言われる中、起こってくる問題の原因をそれぞれに帰結させるのではなく、子どもが生きることが楽しいと実感をもつことをキーポイントに、おのおのがネットワーキング、あるいは発言しあうことで新たな可能性を見いだしうる展望のひらけた分科会でした。
■NPOにおけるアンペイドワークを考える (大山)
 アンペイドワークとは無報酬労働のことです。家庭における三大アンペイドワークは家事・育児・介護であり、これらはそのほとんどを女性が担っており、育児・介護については少子化・高齢社会化により、社会による保障が必要だと言われだしました。また経済活動におけるアンペイドワークは農業や食料生産などにおける無償労働であり、またボランティア活動、コミュニティワークなども含まれます。NPOは今のところ無償労働の延長上に位置づけられていますが、これでは恒常的な活動は望めません。
 組織が維持・発展するには人・場所・お金が必要であり、特に「人」に関する専従スタッフとボランティアとの違いについて議論が集中しました(表1)。「お金」については主催者のペイワーク(持ち出し)で維持しているという団体もあり、ボランティアの善意にすがっていてはいけないという認識はあるが、ではどうすればいいのかと言う決め手はなく、今後もこういった分科会を続けていく必要があるということで締めくくられました。
(表1)専従スタッフとボランティアの違い(大山メモより)



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